WindowsXP環境でRaspberry PiブートSDカードの製作
Wikiでは、Win32DiskImagerを使用する方法と、flashnulを使用する方法が解説されています
また、RaspberryPiフォーラムでは、Windows環境でDDプログラムを使用する方法も紹介されています
しかし、OSのイメージファイルは、Linuxファイルシステムに合わせてある為、2つ目以降のパーティションの中身の確認が出来ません
起動時にトラブルが出た場合、確認の必要性が出ることがあります
このページでは、Windows環境を変化させること無く、確認が出来る環境を手に入れる方法を紹介します
SDカードのフォーマットについて
SDカードには規格を管理する団体があります
団体推奨のフォーマットソフトがありますので、SDカードのフォーマットにはこのソフトをご利用ください
ただし、WindowsXPをご利用の場合、exFAT ファイル システム形式のサポートの為、Windows XP 用の更新プログラム (KB955704)も必要になります
今回の方法ではLinux内でフォーマットをするため両方共不要です
KnoppixというOSをご存知でしょうか?
Knoppixとは、パソコンにインストールをする事無く、CDやDVDから、直接LinuxOSを起動させるプログラムです
Knoppixは無料でダウンロードが可能ですので、CD版のイメージファイルをCDに書き込んでください
コンピュータの電源を入れたときに、KnoppixCDを入れるとLinuxシステムが起動します
(Windowsが起動してしまう場合、BIOS設定でハードディスクより先にCDがブートされるように設定してください)
ここから先はLinuxが起動している前提での説明です
やり方をプリントアウトしたい場合は、解説PDFファイルをダウンロードしてください
(ここから下の実行手順が記載されたファイルです)
1. SDカードをパソコンに接続します
2. 左上のルートフォルダを開き、SDカードの認識名を確認してください
私の環境では /sdc
3. ターミナルソフトを起動します
バージョンによりルート権限のターミナルソフトが入っている場合は、そちらを立ち上げてください
ターミナルソフトはコマンドプロンプトのようなソフトです
4. fdisk /dev/sdc リターン
と入力すると、対話形式に切り替わるので、
p リターン
を入力し、サイズ・パーティションを見て、認識名が確実にSDカードであることを確認
5. 確認後、パーティションが複数ある場合、削除命令の
d リターン
[数字]リターン
で全てのパーティションを削除した後、
w リターン
とし、fdiskを終了
6. umount /dev/sdcリターン
でマウント解除
7. mke2fs /dev/sdc リターン
で完全フォーマットをします
8. ルートフォルダをたどって、[RaspberryPi].img ファイルの場所を確認してください
dd bs=500k if=[イメージファイルの場所] of=/dev/sdc リターン
[イメージファイルの場所]には[]を外してダウンロード・解凍されたOSイメージの場所を入力
9. この書き込み中は、パソコンがフリーズしているかのようになります
5分程度掛かります
SDカードのランプの点滅が終わるまで、ひたすら待ってください
10. 終わったら
sudo sync リターン
11. exitなどでターミナルを終了し、ルートフォルダからSDカード内を確認してください
複数のパーティションが作られ、両方の中身を確認可能です